怒りをコントロールできるアンガーマネジメントって何?

些細なことでもすぐにイライラ、ムカッときて言わなくても良かったことを言ってしまう、チェッと舌打ちして仕事している、なんてことありませんか。
小さなことでしょっちゅう喧嘩してしまったり、忙しすぎてつい子供を叱ってしまったり・・。
50代に突入して、私は今、一人暮らしなので、家庭ではのんびり好きなことやりたい放題です(笑)
でも、職場ではそうはいきません。
穏やかな日々ばかりではなく、忙しくなるとついイライラして、自分でも気が付かないうちに、きつい口調になっているかもしれないのです。
今思えば、子供が小さい頃は、毎日が戦争でバタバタしていて、感情的に子供を怒っていたよなぁ~と反省(^^;)
このところ、テレビや新聞などで「アンガーマネジメント」という言葉をよく耳にするようになりました。
『怒り』という感情のしくみを知って、少しでもコントロールできれば、優しいあなたになれるかも(#^^#)
今日は、そんな感じでちょっと気になったので、自分の反省も含め『アンガーマネジメント』について書いていきますね。
スポンサーリンク
イライラする感情「怒り」って何?なぜおこるの?
「アンガーマネージメント」といえば、いつも登場されるのが、日本アンガーマネジメント協会・代表理事の安藤俊介氏。
こんな書籍も読んでみました。
「アンガー」とは『怒り』。
「マネジメント」『管理』することですよね~。
そもそも『怒り』とは何なのでしょうか。
「アンガーマネジメント入門」での怒りとは、動物の本能であり、生きていく上でも大切な感情と書かれてあります。
動物は、自分を危険な目にさらす相手に対して、「戦う」か「逃げる」かというどちらかの行動をとります。
ある土俵上で、戦闘準備をすることが「怒り」。
安全に生きていくため、身を守るために、危険を感じた時にこみ上げてくるものなのです。
気持ちが高ぶって興奮することで、いつも以上に力が出せるようになります。
この時、動物は目の前の敵を攻撃することもあれば、見合ってから勝ち目がないとわかると、直ちに逃げることも。
人間と他の動物の違いは、人はもっと複雑であり、社会の中で生活していることです。
もし「怒り」を感じて、簡単に『闘争』したり『逃走』したりすれば、どうなるでしょう。
相手を責めてばっかり、ののしってばかり。
かと思えば、すぐに居なくなってしまうような人とは関わりたくないですよね。
人間以外の動物と同じような「怒り」の感情では、上手くコミュニケーションをとることもできないでしょう。
本能である「怒り」が「闘争や逃走」にならないように、人間関係を築いていかなくてはなりません。
そのために「アンガーマネジメント」という、怒りの感情をコントロールする術が注目されているのですね。
「怒り」を「管理」、アンガーマネジメントの目標は3つあるといいます。
◎怒りという感情で後悔しないようにする
◎怒りで相手や自分を傷つけない
◎ものを壊さない
動物の本能でもある「怒り」をコントロールして、相手も自分もイヤな気持ちにならないようにしたいですよね。
怒りはどのようにして生まれるの?そのしくみとは
では、怒りってどうやって生まれるのでしょうか。
人それぞれ大きさが違う、自分の感情のコップがあるとします。
そのコップの中には、不安や焦り、さみしさ、疲労感、恐れ、悲しみなどネガティブな感情が溜まっていきます。
この感情が第一次感情。
もうそのコップがいっぱいで、感情があふれ出してきました。
この気持ちが「怒り」で、第二次感情です。
第一次感情は睡眠とともに、ある程度減っていくのですが、寝てもイライラがおさまらないとなると、要注意。
第一次感情のキャパシティが超えていきます。
常に許容範囲ギリギリのコップだと、「怒り」の水があふれるのもすぐです。
そう考えると、ほんと睡眠って大事ですよね~~。
第一次感情を溜めないようにすることも重要。
それはよくわかりますが、実際のところ、感情をコントロールするって難しそう(>_<)
そんな感情をコントールする時に大切なのが、意味づけ。
出来事に対する意味づけです。
怒りが生まれるまでには、3つのステップがあるといいます。
1.出来事に遭遇
↓
2.出来事の意味づけ
↓
3.怒りの発生
あっ、今、
同じ出来事に遭遇しても、イラっと感じる時と、なんとも感じない時があるとは思いませんでしたか。
そうなんですよね~~。
例えば、先輩から仕事を頼まれた時、「他にも仕事がいっぱいあって忙しいのに・・」と思うと「怒り」となってしまいます。
でも、これを「自分も携わりたかった仕事、成長できるチャンス」と思うと、全然イライラしませんよね。
私もげんきんなもので、同じことをされても、子供なら許せて旦那ならイライラするとか・・昔、ありました(笑)アカンアカン(^▽^;)
ということは、1の「出来事の発生」と、3の「怒りの発生」は同じではないのです。
イライラやムカッとすることは、2の「意味づけ」次第。
この「出来事の意味づけ」の時に、自分の価値観のような基準が働いてしまうわけです。
「怒り」となる判断の基準は、人それぞれ。
私達が、今まで生きてきて、自然に積み重なった価値観です。
ただ、その価値基準が自分勝手であったり、自分にだけ都合の良いことであったりする場合は、少しずつ修正していきましょう。
自分にとっての当たり前が、実は相手にとっては違うなんてことはたくさんあります。
「~すべき」「~すべきではない」という考えは、押しつけになるのかもしれませんね。
私も、イライラした時って、相手と自分の考えや思いが、同じではない時が多いように思います。
せっかちな私は、子供達が幼い時「早くしなさい!」と、よく怒っていました。
特に急ぎの用事があるわけでもないのに・・(^▽^;)
全くもって、「さっさと行動する」という私の勝手な価値基準ですよね~。
洗濯物の靴下は表にしておいて!と、いくら言っても、いつも裏返し。
「靴下の裏返しはやめて!って言ってるのに・・」とイライラしても、子供や旦那には裏返しが普通なのでしょうね。
これは、違っていて欲しいけど・・(笑)
みんなが残業しているのだから、あなたも残って仕事をするべき!みたいな価値観だと「怒り」につながったりします。
2「意味づけ」の価値基準は、私のように白黒はっきりつけたいみたいな考えではない方が良いのかも。
「良い!悪い!」という自分の価値基準ではなく、許せる範囲を広く持つことが、人間関係うまくいくのかもしれませんね(^^;)
最後に、まとめ
いかがでしたか。
あんまり上手く例え話ができませんでしたが、イライラするしくみと、意味づけで怒りをコントロールできるということ、伝わりましたでしょうか。
怒りという感情で後悔しないよう、怒りで相手・自分を傷つけないように、出来事に対する「意味づけ」を考えること。
自分の価値基準をもう一度見つめなおして、どのように捉えれば怒りにならないか考えるようにしましょう。
「怒り」という感情は防衛本能そのもの。
自分の大切だと思っている物事が損なわれそうになった時、「怒り」の感情で対抗することもあります。
「怒り」をなくすのではなく、「怒り」に振り回されず、プラスに生かして「アンガーマネジメント」していきましょう。