私は粉薬が苦手、漢方薬を飲みやすくする8つの飲み方とは?
先日、職場で「株式会社ツムラ」MRさんによる勉強会がありました。
MRとは、製薬会社の医薬情報担当者。
医院などを訪問して、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収集・伝達などをされる人達のことです。
「ツムラ」と言えば、漢方薬で有名。
今回は「冷え」に良いとされる漢方薬のお話しだったのですが、そもそも、私・・。
粉薬が飲めないのですよね~(´^`;)
粉薬が苦手な私のように、漢方薬が飲みにくいというあなたでも飲めそうな、飲み方の秘訣があったら良いですよね~。
せっかく勉強会で習ったのですから、今日は、そんな漢方薬のこと、飲み方も含めて書いていこうと思います。
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漢方薬とは?医院で主流の西洋薬との違いとは
漢方薬とは、東洋医学に基づいて処方される薬で、生薬を原料としています。
生薬というのは、植物の葉・花・つぼみ・茎・枝・根、鉱物や昆虫まで、さまざまなものがあります。
勉強会でビックリしたのは、セミの抜け殻が、かゆみ止めに良いということでしたΣ( ̄□ ̄|||)
保持する「健康管理士」というテキストより、生薬の例を書いてみますね。
◎植物
・クズの根(葛根) → カッコン
・ショウガの根茎(生姜) → ショウキョウ
・あんずの種子(杏仁) → キョウニン
・シャクヤクの根(芍薬) → シャクヤク
・コガネバナの根(黄芩) → オウゴン
・ハトムギの種子(薏苡仁) → ヨクイニン
・シソの葉(蘇葉) → ソヨウ
◎動物
・鹿ノ角(鹿茸) → ロクジョウ
・カキの貝殻(牡蠣) → ボレイ
・牛の胆のうにできた結石(牛黄) → ゴオウ
◎鉱物
・含水硫酸カルシウム(石膏) → セッコウ
・炭酸カルシウム(竜骨) → リュウコツ
・硫酸ナトリウム(芒硝) → ボウショウ
◎キノコ類
・サルノコシカケ科マツホド(茯苓) → ブクリョウ
・サルノコシカケ科チョレイマイタケ(猪苓) → チョレイ
『葛根湯』なんていうのは、よく耳にするのではないでしょうか。
まだまだたくさんありそうですが、漢方薬って、ほんと難しい漢字が多くて・・(^^;)
仕事でも、字は読まれへんわぁ~、書かれへんわ~で苦労しています(笑)
漢方薬とは、これらの生薬をいくつも組み合わせて作られものなのですね~。
では、西洋薬である医薬品と東洋医学で使われる漢方薬の違いとは、何でしょうか。
まぁ、私はお医者さんでもなければ薬剤師さんでもないで、勉強して、なるほど~と思ったことを書きますね。
もともと、西洋薬も漢方薬も、同じ草木などから抽出されていました。
そのうち西洋医学では、生薬に含まれる有効成分だけを取り出して、少ない量でも効能を得られるように進化していきます。
化学的に人工合成できるようになったり、量産化や均質化ができるようになり、生薬をあまり使わなくなってきたというところでしょうか。
東洋医学では、生薬をいろいろ混ぜて複合する方法を守り続けているのですね。
●漢方薬と西洋薬の違い
西洋薬は、通常、合成された単一成分である化学物質で、特定の部位に作用し、単一の病気や症状に有効です。一方、漢方薬は複数の生薬の組み合わせでできています。個々の生薬の中には複数の有効成分があり、それぞれに効果を発揮するため、強い作用はありませんが、一つの処方でも、さまざまな病気や症状に対する作用が期待できるのです。
~漢方で快適生活~ 監修:佐藤弘先生
株式会社ツムラより勉強会資料より引用
ちなみに、こむら返りに良いとされる「芍薬甘草湯」シャクヤクカンゾウトウ。
MRさんもオススメでしたが、患者さんからも、速効性があるとのことで、人気の漢方薬です。
漢方薬は苦い!飲みにくい!服用のひと工夫とは
もう、私は根っから粉薬が大の苦手で、漢方薬以前の問題です。
オブラートなしでは、全く飲めません(^^;)
病院で粉薬が処方された時は、嫌々、頑張ってオブラートに包んで飲みます。
もし、水を口に含んで、粉を入れたもんならば、まちがいなく「ゲボッ」っと吐いてしまいますから。
おはずかしぃ・・ゥゥ (ノд‐。)
そこで、「においがダメ」「苦すぎる~」「口に粉が残るから~」というあなたへ、ちょっとした工夫をご紹介します。
もし、漢方薬を飲まなくてはいけない状態の時がきたら・・。
そんな時に対処できるよう、私も勉強会で教えてもらいましたよ~。
① においや苦みが気になる
・ジュースやココア、アイスクリームに混ぜる
味の濃い・しっかりした飲み物に混ぜると、苦みが和らいだりします。
・オブラートに包む
包んだオブラートを軽く水につけると、飲みやすくなります。
私は「いつも心に太陽を!」じゃなくて・・「いつも粉薬にはオブラートを!」なのですが、そんなにうまくいきませんよ~(-_-;)
漢方薬の量って、1包に結構な量入っているんですよね。
1包2.5g、3.0g、5.0gとあるのですが、これ、1包2.5gでも、オブラートに包んだら随分大きくなります。
一袋じゃ飲めないので、2袋に分けたり・・。
オブラート破けたり、うまく丸めなかったりもします。
口の中へ入れたら、もう素早くいっきに飲み込みますね~(笑)
今じゃ、オブラートも袋状になっていたり、便利なスタンドが付いていたりします。
MRさんから教わったのは、水か白湯をコップに入れ、そのコップの中へオブラートに包んだ漢方薬を入れちゃう方法。
で、そのまま飲むのだとか。
じーっと見てたのですが、案外オブラートってすぐには溶けないのですね~~。
焦って飲み込む必要もなかったのかぁ??(^▽^;)
② 顆粒が口に残る
・お湯にとかす
うちの先生も、時々、患者さんに「お湯にといて飲んでも良いよ」と言われています。
約200~250ccのお湯に漢方薬を入れて、よく混ぜてとかしてから飲みます。
お湯の量が少ないと味が濃かったり溶けにくかったりするので注意が必要。
けど、個人的には、この量のお湯に溶いた漢方薬を飲める自信が私には無ぁ~~い!
200ccもでしょ??(^^;
・服用前に、お湯で口を潤す
口が渇いて乾燥していると、顆粒が口腔内の粘膜に貼りついたようになるので、お湯か水で口を湿らせましょう。
③ 飲み込めない
・ゼリーに混ぜる
市販のゼリーと一緒に飲むか、お好きな味のゼリーを作ってまぜて、ツルンと飲みます。
らくに飲める服薬ゼリーなんていうのも、売られていますしね・・。
龍角散 らくらく服薬ゼリー漢方薬用(いちごチョコ風味・コーヒーゼリー風味)200g |
漢方薬用専用の服薬ゼリーもあったんですね~。
・ハチミツにつける
指にハチミツをとって、顆粒をつけて舐めます。
これは、小さいお子さんには良いですね~。
ハチミツを使うのは、1歳以上の子供さんで!!
・葛湯などトロミのある液体に混ぜる
嚥下障害のある場合などには、お湯のようにサラサラしたものより、トロミのある方がすんなり飲めそうですね。
・おかゆや味噌汁に混ぜる
これも嚥下障害のある方や寝たきりなどの患者さん向けの方法。
これ、においや味はどうなん?って感じも、私的には思いますけど・・。
温かい食べ物に混ぜると、においや苦みも強く感じることもあるので、デザートに混ぜる方が良いのかも・・。
はい、いかがでしたでしょうか。
漢方薬について、顆粒の薬、飲めるような気がしてきましたか。
まだまだ、書き切れないこともあるのですが、それは、またいつか・・。
私も非常に勉強になりましたよ~~。
何らかの症状があるのに、病院で検査しても数値的に異常がない場合、そんな時に、漢方薬を試してみても良いのかな~と思いました。