アレルギー検査って何を調べるの?結構な値段するよね?
「ハックション!!」と、くしゃみが出たら、この寒い時期なら風邪でも引いたかな?なんて思いますよね。
さすがに、インフルエンザで「くしゃみがめっちゃ出ます!」という方は少ないですが・・。
私は、春先にくしゃみ・鼻水が多くなります。
そうそう、あの花粉症というやつです。
若い頃は、そんな症状全くありませんでした。
でも、結婚して出産して、気がついたら、毎年春先に鼻水・くしゃみがひどくなっていたのです。
最近では、秋口に空咳がよく出ます。
こんな症状、それってやっぱりアレルギー?!
もしかして、自分はアレルギーかもしれない!と思っているあなたへ。
今日は、『アレルギーって何?』『検査ってどうやってするの?』『けっこう値段するよね』ということについて書いてみようと思います。
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どんな症状がアレルギーなの?
12月の半ばともなると、さすがにアレルギーよりもインフルエンザの方が気になるかもしれません。
インフルエンザの症状については、冬の感染症、インフルエンザが早くも流行?マイコプラズマ肺炎も? で、詳しく書いています。
ですが、このところ、うちの院内に貼ってあるポスターの影響か、アレルギーの検査に興味のある方が多いのです。
身に覚えのあるアレルギー症状があるのかもしれません。
まずは、ここでアレルギーチェックといきましょう。
・一年のうち、決まった頃に目のかゆみ・充血・くしゃみ・鼻水が出る
・掃除や衣替えなどをすると、目のかゆみ・くしゃみ・鼻水が出る
・肌が乾燥しやすく、ちょっとした刺激で肌が赤くなりやすい
・肌が荒れやすく、湿疹もでやすい
・ある食べ物を食べた後、おなかが痛くなったり蕁麻疹が出ることがある
・果物や野菜で、口の中がピリピリ・イガイガする
・ゼーゼー・ヒューヒュー息苦しい咳がある
・咳が2ヶ月以上続くことがある
・家族にアレルギーの人がいる
などなど、チェックできる項目はいろいろあります。
私の場合は、春先にくしゃみ・鼻水・目のかゆみ。
ほこりの多いところを掃除すると、くしゃみが出ます。
乾燥肌で、冬には湿疹が・・・ん?これは単に加齢による老化現象かも(笑)
メロンやパイナップルを食べると、口の中がピリピリ。
秋にちょっとした咳が続きます。(今年は大丈夫でした。良かったぁ~~)
「時々、じんましんみたいにかゆい」
「春を過ぎているのに花粉症の症状が続く」
「特定の食べ物を嫌がって食べない」
こんなことも、もしかしたらアレルギーかもしれないのです。
そもそもアレルギーって何?
『免疫』という私たちの体のシステムは、よく耳にすると思います。
『免疫』とは、細菌やウィルスから体を守ってくれる大切なしくみ。
外から入ってきた異物を排除しようとする機能が、もともと備わっているのですね。
ところが、この免疫が時として過剰に働いてしまうことがあります。
普段は身の回りにあって害を与えるものでもない「食べ物」「ほこり」「花粉」などに反応。
そんな過剰な免疫反応が、逆に、体に害を与えてしまうのです。
これがアレルギー。
アレルギーを起こしやすい体質は、遺伝する傾向にあるといわれています。
アレルギーの原因を調べられる検査とは
アレルギーの原因、私っていったい何に反応しているの?って思いませんか。
何年も前にはなるのですが、私もこのアレルギーの検査をしたことがあります。
検査方法は、採血。
少量の血液で検査できちゃいます。
アレルギーの原因は、ほんと身近なところにたくさん、いたるところに存在。
このアレルギーを引き起こす物質を「アレルゲン」というのですが、原因のアレルゲンが一つとは限らないこともあります。
アレルゲンとなる物質は、人によってさまざまで、複数のアレルゲンにアレルギーを起こすという厄介なことも。
私が調べたアレルゲンは「杉」「ヒノキ」「ダニ」「ハウスダスト」「カモガヤ」の5項目。
「ハウスダスト」・「杉」「ヒノキ」と、みごとに陽性で、花粉症でした。
やっぱりって感じ・・_| ̄|○
その頃は知らなかったのですが、一度の少量血液で、たくさんの種類のアレルゲンを調べる方法があります。
採血で調べられるアレルギーの原因を調べられる検査には、36種類や39種類の項目が可能。
うちの医院で調べられる39項目のアレルゲンを挙げてみますね。
・ヤケヒョウダニ・ハウスダスト
・ネコ・イヌ
・ガ・ゴキブリ
・スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ
・カモガヤ・オオアワガエリ・ブタクサ・ヨモギ
・アステルナリア(ススカビ)・アスペルギルス(コウジカビ)
・カンジダ・マラセチア・ラテックス
・卵白・オボムコイド
・ミルク・小麦
・ピーナッツ・大豆・ソバ・ゴマ・米
・エビ・カニ
・キウイ・リンゴ・バナナ
・マグロ・サケ・サバ・牛肉・鶏肉・豚肉
こんなにいっぱいの種類のアレルゲンが、一回で調べられるんですね~~。
アレルゲンの数が多いと料金も高い?!
もちろん、血の検査って、そう安いものではありません。
医療機関の料金は、診療報酬点数によって決められています。
全国どこでも同じです。
公的医療保険(国民保険や社会保険など)で、割合負担が違ってくるのですが、診療報酬点数は1点が10円。
今のところ、アレルゲン1項目の診療報酬点数は、110点です。
この点数は、2年に1度見直されるので、今後は変化するかもしれません。
簡単に、ざっくり例をあげてみます。
私が5項目のアレルゲンを調べたとなると、550点で5500円。
公的医療保険の社会保険で3割負担の場合、1650円となります。
1割負担なら、5500円の1割で550円。
あくまで、単純にアレルゲンのみの値段です。
血液の検査には、この項目の他に、採血料や判断料などが加わってくるので、1650円ぽっきりとはいきません。
ただ、このアレルゲンの項目のマックスが13項目と限られています。
なので、一番高くて110点×13項目=1430点で14300円。
14300円の3割で、4290円。
ということは、13項目以上調べても、アレルゲンの検査の上限は、3割で4290円なのです。
どうせ、検査するなら、採血で痛い目するのも1回で済むし、気になるアレルゲンを1度にたくさん調べておいた方がお得ですよね。
何度も言いますが、4290円ぽっきりではないですよ(^▽^;)
もっと言えば、検査の他に、初診料もしくは再診料などもかかりますから・・。
なので、私は、初診でかかった場合、アレルギー検査のみで、ざっくり 5~6000円くらいかな~っと言っています。(3割負担です)
まぁまぁ、そこそこの金額はしますが、一応保険も効いていることですから・・。
小さい子供さんでも検査はできます。
先日、ある方は、39項目のうち、バナナだけがすごい陽性で出ていました。
本人さんもびっくり!
それ以来、バナナは食べないようにしています!っと言われてました。
アレルゲンを知って、気を付けたり、回避したり、除去したりして、防御することが可能になるというこです。
一度はアレルギーの原因を調べてみるのもよいかもしれませんね。
アレルギーから起こる病気もありますから・・。