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ジェネリックは知っているけど、オーソライズド・ジェネリックとは何?

2016/11/23
 
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最近、ジェネリック医薬品という言葉をよく耳にしませんか。

厚生労働省のホームページから引用すると、こんな感じです。

 後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品と治療学的に同等であるものとして製造販売が承認され、一般的に研究開発に要する費用が低く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安くなっています。後発医薬品を普及させることは、患者負担の軽減や医療保険財政の改善に資するものです。

 

後発医薬品は値段が安い薬なので、ジェネリック医薬品を使いましょうというわけ。

 

今回は『いったい、後発医薬品って何やねん?!安くて大丈夫かいなぁ?』などと思われる方へ、自分の勉強も兼ねて、ジェネリック医薬品のことを書いてみます。

 

先日、ちょうど院内で「オーソライズド・ジェネリック」の勉強会があったので、そちらも併せてご紹介してみますね。

 

 

 

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ジェネリック医薬品ってどんなもの?

 

 

医療用の医薬品には、先発医薬品と後発医薬品の2種類の薬が存在します。

ジェネリック医薬品とは、この後発医薬品のこと。

 

新しく開発された薬が「先発医薬品」といわれ、その安全性や有効性が証明されているものなのですね。

「後発医薬品」とは、先に発売された新薬と同じ有効成分で作られた安価な薬。

 

長い年月をかけて研究・開発されている新薬には、特許期間というものがあります。

ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が切れた後に、違うメーカーから発売されます。

 

先発医薬品の有効成分で、効き目や安全性、品質など、国から同等であると認められた薬。

このところ、よく耳にする「ジェネリック」といわれているものが、あとから発売された薬だったのです。

 

余談にはなりますが、薬の名前ってシートに書かれていますよね。

これは薬の製品(商品)名で、他に有効成分名を使ってよぶこともあります。

 

世界共通で薬を理解する時は、一般名として、この有効成分名を使っていうことが多く、欧米での処方には、この一般名(ジェネリックネイム)が多いのです。

 

たしかに、英語で『一般』は『General』

欧米では、後発医薬品を使うことも多く、その名称を、商品名ではなく一般名を使っていることがほとんど。

 

ほぼジェネリックネイムで処方されている欧米が、後発医薬品をジェネリック医薬品とよんでいるように、日本でも同様「ジェネリック」といわれるようになったわけです。

 

 

安けりゃ良いというもんでもない、後発でほんとに大丈夫?

 

 

とはいうものの・・。

 

有効成分は先発と同じだといわれても、そんなに安くして、体には大丈夫?副作用は?と不安にもなりますよね。

 

いったい、何が違うの?

 

ジェネリック医薬品は、そもそも研究開発費や特許をとる費用などがかかっていません。

 

先発医薬品との値段の違いは、ここの差ですね。

 

基本の有効成分は同じなので、有効性や安全性もクリア、効き目や副作用も同じといえるでしょう。

用法・容量という部分でも同じ。

 

違うところといえば、薬の色や味、におい、大きさ、形などの形状や添加物ではないでしょうか。

 

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それでも、ジェネリックに変更してから、なんらかの変化を感じて「元に戻して下さい」と言われる患者さんもおられます。

 

いくら有効成分が同じでも、コーティングや添加物の違いで、するどく違いを感じられる方がおられるのかもしれません。

 

私も、まだジェネリックをすすめられても、「いえ、先発医薬品のままで!」で言ってるほうです・・。

 

貧乏人だから、安い薬の方が良いのにね~~(^▽^;)

なぜでしょう。勝手に固定観念なのか、先発品の方がしっかり安定していると思っているからでしょうか。

 

先日、アレルギーの薬を一ヶ月処方してもらったのですが、薬剤情報にジェネリックに変更すると薬代が半額になると書いてありました。

 

さすがに、半額は大きいなぁ~とスタッフの間でも話題になり、次回、一度試してみようかとも思っています。

 

風邪薬の3~4日間の薬代ならまだしも、血圧や糖尿の薬など、慢性症状の薬をもらわれている方は、毎月の医療費もほんと大変です。

 

薬代が安くなるのは有難いことです。

でも、ご自身の体の具合、ジェネリック医薬品を納得して服用しているか気持ちの問題、薬との相性などもあります。

わからないことは、先生や薬剤師さんに相談しみても良いでしょう。

 

全ての薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんが、遠慮せず「ジェネリックでお願いします」は、言っても大丈夫ですよ。

 

私は、まだ先発医薬品派ですが・・(笑)

 

 

オーソライズド・ジェネリックなら後発医薬品でも先発品と同じ?

 

 

「ジェネリック医薬品を使いたいけど、薬が変わるのはやっぱり不安やわぁ~」と思っている人は、まだまだおられるはず。

 

先日、うちの院内で『オーソライズド・ジェネリックについて』という勉強会がありました。

『AG』といわれている後発医薬品です。

 

なんでも、後発は後発でも、先発品と同等の原薬・添加物・製造方法と、まるで先発品と全く同じであるかのようなジェネリック医薬品。

 

しかも、後発品なので薬代はもちろん安価。

 

勉強会では「先発医薬品と全く同じだと思ってもらって差し支えありません!」とのことでした。

 

それなら、ジェネリックが全てAGだったら、なんにも考えずに安いAGを希望しますよね。

 

全く同じなんやから・・。

 

でも、これがまだまだ数が少なくて限られているのです。

 

そもそも、オーソライズド・ジェネリックというのは、どのようにして作られているのでしょうか。

 

それは、新薬を開発したメーカーが、ジェネリック医薬品を作っているメーカーに特許を与えて、他の後発医薬品より半年も先に販売します。

しかも同成分で発売することができる薬。

 

後発品を作っているメーカーが、新薬の特許が切れるのを待って、ジェネリック医薬品を作っている期間と比べると、ずいぶん差がでますね。

 

いわゆる新薬メーカーがジェネリック医薬品メーカーに負けないように、考案したのでしょう。

先駆けて系列の会社などとAGとして契約し発売しておけば、シェアを確保できるということかもしれませんね。

 

新薬メーカーも、特許が切れたと同時に、ジェネリックに全部持っていかれたら、そりゃ、苦しいですよ~。

これじゃ、新薬の研究・開発にも力を入れることが少なくなるかもしれません。

 

それなら、早くに特許の使用権を系列会社に与えて、製造は新薬メーカーでし、AGとして系列会社から販売した方が、お得だということですよね。

ほんと、メーカーさんも大変。

 

このような事情があるなら、今後、AGが増えてくるかもしれません。

 

私達にとっても『先発医薬品と全く同じジェネリック医薬品』の方が、安心感もあります。

財布にも優しい値段なら、なおさらオーソライズド・ジェネリックという後発品を使いたいですよね。

 

勉強会の後、スタッフみんなで「早く、全部オーソライズド・ジェネリックになったら良いのに~~」と、口を揃えて言ったのでした。

 

いかがでしたか。

ジェネリックやAGとはどういうものか、なんとなくおわかりいただけましたでしょうか。

私も大変勉強になりました。

 

薬自体には、ジェネリックだという表示はありません。

薬名に「」カッコ書きでメーカー名が入っているものは後発だと判断できますが、先発か後発かは、ぜひ薬剤師さんにでもお尋ね下さいね。

 

 

 

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