毎年風邪にかかるのはなぜ?3つの新事実とは 「フルタチさん」より
今年は早くもインフルエンザが流行しているといいます。
毎年インフルエンザにかかるという人は少ないと思いますが、毎年風邪を引くという人は多くおられるでしょう。
医療事務員として働いて丸18年になりますが、毎年一度は風邪で来られる患者さんもいます。
今回は、改めて、風邪について詳しく書いてみようと思います。
昨日の日曜日、フジテレビ「フルタチさん」でも取り上げられていましたよね~。
参考にしながら、まとめてみます。
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風邪への免疫ができたら、そんなに毎年引かないのでは?
病院へ行って、先生に「風邪ですね~」と言われた時、どこを診て診断されているのでしょう。
口を開けて喉をみてもらったり、リンパ腺や鎖骨のあたりを触られたり、おなかを押さえられたり、聴診器で調べられたりしますよね~。
実は、これらの行為で風邪だと決定されているわけではなく、先生は、風邪の他に重症な症状がないかを調べているのです。
いわゆる消去法で、重篤な病態が何もないと確認した後、最終的に残ったのが「風邪」だということになるわけ。
ざっくり「風邪でしょう」と言われる症状名は、本来「風邪症候群」というのが正式。
だいたい風邪の症状はどれもよく似ていて、どの風邪ウィルスにかかっているのか調べるのも大変です。
風邪ウィルスは約200種類もあります。
人は、一度風邪にかかると、絶対免疫というものがついて、同じ風邪にはかからなくなるのです。
毎年風邪を引くのは、免疫のない違う新しい風邪ウィルスにかかっているということ。
一年に、何回も風邪を引くのも、毎回違う風邪ウィルスに感染し、新しい風邪を引いているわけです。
風邪にかからないように、予防する方法とは
たくさんの風邪ウィルスがあって、免疫に頼っていられないとすると、予防するしかありません。
風邪にかからないようにするためには、手洗い・うがい・マスクというのが基本ですよね。
しかし、この予防法にも、大きな誤解がありました。
うがいで風邪予防するのは、なんと日本人だけなのです。
しかも、うがいで、風邪が100%予防することはできないということ。
なぜなら、うがいは喉の奥まで届いていません。
風邪ウィルスの中には、約20分で体内に侵入するものもあって、20分おきにうがいしなくては確実に効果が出ないということです。
うがいは、しないよりした方が良いに決まっていますが、風邪予防100%ではないということは覚えておいた方が良さそう。
それなら、マスクはどうでしょうか。
本来、マスクは風邪を予防するためのものではなく、他の人にうつさないようにするためのものなのです。
残りは、手洗い。
そうなのです。手洗いはしっかりすれば、風邪予防ができるそうです。
手洗いは、洗い方次第で、ウィルスが落ちるということ。
手の洗い方さえ間違わなければ、風邪を引かなくなるかもしれません。
最も有効な手洗い方法とは、しっかり最低15秒以上は洗うことです。
風邪を引かないための正しい手洗い方法
1.石けんをしっかり泡立てる
2.手の甲をよく洗い、甲の方から指の間をしっかり洗う
3.爪の間を念入りに洗う
4.手のひらをよく洗い、手のひらの方から指の間を洗う
5.親指をしっかり洗う
6.最後に忘れず、手首を洗う
そもそも、風邪を治す薬はない?
毎年風邪を引くのはどうしてでしょうか、
そもそも風邪を根本から治す薬はないのですね。
病院の先生も、風邪を治せる薬はないので、ゆっくり休養して下さいと言うしかありません。
確かに、薬局やドラッグストアへ行けば薬はたくさんありますよね。
病院へ行っても薬を処方してくれます。
実は、市販薬のパッケージを見てもわかるのですが、風邪を治すとは書かれていません。
あくまでも、症状の緩和なのです。
発熱・鼻水・咳などの症状の一部を緩和する、体のどこかが辛い時にそれをやわらげる薬。
風邪薬を飲んだから風邪が治ったと思っているのは、勘違いなのです。
風邪を引いている時、薬で症状をやわらげおさえている間は、ゆっくり寝て休んでいるはず。
しっかり休養して、自分で体力を回復させたのに、薬で治ったと勘違いしているのですよ~。
薬は確実に症状をやわらげてくれますが、本当に自分を救っているのは、自分の身体だったのです。
薬は、体力が回復するまでの時間短縮をしてくれる・症状を緩和することで手助けしてくれるツールとも言えますね。
いかかでしたか。
テレビ番組「フルタチさん」より、毎年新しい風邪をひく、うがいは100%風邪を予防できない、薬で風邪が治っているわけではない、この3つの新事実。
私も勉強になりました ( ..)φメモメモ